舞台を観てから、脳内をトニセンが支配している。
帰ってTheCoversももう一度見たし(もう何度もみてる)、もう1回と言わずもう何度か観劇したい。とにかく感動で震えた。
曲はとにかくトニセンの既存曲だから、そこだけ取ってみるとファン歓喜な舞台という感じのツイートをしてしまったけど、
本当に本当にトニセン舞台「戸惑いの惑星」最高でした。今までの楽曲が舞台のストーリーに絶妙に絡み合ってアレンジも変わって古参泣かせ!思春期のあの頃この曲、この声に救われたんだよーって思って涙腺決壊。物語もすんごい伏線回収が凄くて鳥肌たったりゾッとしたり泣いたり、もう一回見たい。
— かわゆー (@kwy_55) 2017年1月30日
ただストーリーとしてもめちゃくちゃ面白くてトニセンのこと何も知らない人にも是非見て欲しい作品だと思った。
※ネタバレ有るので、これからもし観る可能性が少しでもある人は見ないでください。何も知らないで見た方が絶対に絶対に楽しめる。トニセン楽曲は少し予習すると尚良いかも!
ミュージカルともストレートプレイとも書いていない、音楽劇。
当日券を、(翔子ちゃんを見送るために幕張メッセ前で張り込んでいる間に)必死で電話*1して結構早めの番号36番をGETしたのに当日会社を出る直前にミーティングが入ってしまい、整列時間に間に合わず約100人程度並んでいた最後列へ。
機材解放席?だからステージの真横の2回席で、下手のほうは見切れて見えなかったけどとにかくトニセン3人が近くて、はじめてのコンサートで目の前の花道で観た時や10年前に握手して感じた「彫刻みたい…」という感想を再び持った。いつも遠いから近くで見るのが奇跡のよう。尊い。
— かわゆー (@kwy_55) 2017年1月30日
チケット買えたのは最後だったけど、こんな感想が出るくらいトニセンは近くて、後ろ向きの時なんかふわふわの髪の毛やら怒りの収まるつむじやらが見えたり、途中坂本くんが描いている絵が丸見えだったりとこの席はこの席なりの楽しみ方がありました。というかとにかく近かった。ステージ真横。
グローブ座はそんなに大きくないから、2階も3階もきっととても近く感じるんだろうな。
そして最初3人が出てきて、ナチュラルに話し出すから、坂本くんは坂本くん、長野くんは長野くん、井ノ原くんは井ノ原くんとしてこの音楽劇がはじまるんだなって思った。
ストーリー
3人がそれぞれ「戸惑う時」というテーマで話をはじめる。
長野くんの宇宙の話は、私も昔からずっと考えていたことで、天の川を渡りきるのに光でも●●億年かかるとか、宇宙の外側はどうなってるの?とか夢中になって話す長野くんの話を夢中になってきいてた。
そして坂本くんは占いが当たるのはどうして?というような話。運命によって物事が全て決まっているなら何故生きているの?というような果てしない命題。
これも実は数ヶ月前に友達とこのことについて結構深い話をしたばかりで(ラプラスの悪魔などで検索)うんうんって夢中できいてた。
井ノ原くんのは夢オチかーいって話だったんだけど、でも全部このお話に意味があって(というかもうここから始まってた)
「いのっちは自分だけだと言い切れるか?」
という坂本くんからの問いにYESと自信満々に答えるいのっち。
しかし
坂本「おれもいのっち」
長野「おれもいのっち」
井ノ原「!?」
という感じで冗談っぽく進んでいくけど私はこのあたりから少し怖かった。
坂本くんと長野くんは井ノ原くんのことを「お前はハセッチじゃん!」「長谷川だからハセッチ!」と言う。
長谷川が今回の井ノ原くんの役名なんだけど
この時私はミスタートニセン*2とも名高い長谷川博己さんに井ノ原くんが似ているからそう呼んだのかと思いました。笑
そうして物語のスタート。
不思議な倉庫で再開する同じ高校だった3人。
不意に手渡された一通の手紙。そこには不思議な質問が記されていた。
深く遥かな、心の奥を探るような問いかけ。そこから、この舞台の「旅」は始まる。
三池(坂本昌行)は画家をめざした。
由利(長野博)は子ども時代に目にした「奇跡」を研究しようとした。
長谷川(井ノ原快彦)は作家を志した。
せちがらいこの世の中に抗うように、「夢」を追い続けた3人の男たち。
けれど終わりなき闘いは、彼らを少しずつすり減らしていく。
そんな時に訪れた突然の再会。
そこには懐かしいメロディが流れていた。
あふれ出し溯っていく記憶は、大きなうねりとなってほとばしり
その流れの中にはそれぞれにとって大切な女性の姿があった。
よみがえる甘く切ない痛み、恋の想い出。
メロディはさらに3人が心にフタをしていた様々な想いを呼び起こしていく。
叶わなかった夢、取り戻さなければいけない大切なもの。
混乱しながら時空の狭間を彷徨う3人を、「現在」へと連れ戻すのも、
決して忘れることのできない、あのメロディだ。
思い通りにならなくても、つらくても、遠く離れてしまっても
絶対に切り離すことのできない「本当の自分」に、
3人は音楽に導かれ、再びめぐり合う。
STORY | 坂本昌行、長野博、井ノ原快彦のTTT「戸惑いの惑星」公式
ストーリーのさわりは公式から拝借。
3人が金管楽器を吹きます。金管楽器って私トランペットは実はやったことあるけど音をだすまで本当に大変。まあぶっちゃけ下手くそだったけど、忙しい中よく練習したんだなあと思いました。
物語は前半の伏線が後半次々に回収されていく快感もあるけど、中盤で「あれ?」と思わせる時のぞわぞわ感、ここが現実なのか夢なのかどこだかわからない感覚、もうここから出られないんじゃないかっていう恐怖感、すっごく夢中で観た。
最後劇中には登場しない女性の存在は、ブラックメリーポピンズのお父さんのようで、いないのにいる。ストーリーとしてはめちゃくちゃキレイにまとまってめちゃくちゃ泣けた。
3人が出会った意味、聞き覚えのある音楽、宛名のない手紙、それを書いた人、読む人、全部意味があって愛の話だった。
役柄
井ノ原くんの長谷川はおっとりとして優しくてほんわりした役。
長野くんの由利は論理的でしっかりしてて早口でちょっとびびり、でも真面目。
坂本くんの三池は感情的で少しやさぐれてて熱くてパワフル。
みんなそれぞれほんとのトニセンとは少し違うけど、でも確実に彼らの中にあるような性格の役柄だった。
だからこそ冒頭からストーリーに入っていく時にナチュラルで、もちろん彼らの演技力の賜物ではあるんだろうけどなんの違和感も感じなかった。
そしてそれ以外にも色々な役を受け持っていて
井ノ原くんは老人の教授役とかバーテン役とか(死角であまり見えなかったけど、バーテンの身体のラインが出る衣装のおかげで腰がエロいわ足はしゅっと長いわご褒美ありがとうございます)
長野くんは金持ちマダムとか坂本くんは気の良いヤクザとかおばあちゃんとか色々やってました。大変だっただろうな。
声色とかもすっごく変わってて、特に井ノ原くんのおじいちゃん教授役は一瞬「誰?」って思ったくらい。
音楽
トニセンの歌唱力をどのくらいの人が知っているだろうか。
この舞台、ストーリーが秀逸でトニセンの演技力もとても素晴らしいものという点を差し引いても、楽曲・歌が素晴らしすぎて。思い出して歌だけで泣きそう。
冒頭でも書いたけど、使われているトニセンの既存曲達が、このストーリーのために存在してたのでは?というくらい歌詞がぴったりマッチしていてびっくりした。
生演奏のアレンジも素敵だし、振り付けもパントマイムのようなものがあったり3人の動きや歌い方が普段のコンサートのダンスとはまた違って、この舞台だけの特別感がすごくあった。
特にdaysの井ノ原くんの歌い出しソロパート、感情がまっすぐ刺さってきて泣いてしまった。アレンジもすっごいすっごい良かった。
ちぎれた翼もテーマがぴったりで、空と海に引き裂かれた恋人、3人のことも「彼女」とのことも示唆するし、扉の向こうに広がる宇宙と、記憶をなくしていく長谷川と、長谷川の世界に迷いこんだ由利と三池、作中の色んなことがぴったりしすぎる歌詞で怖いくらいだったよ。
井ノ原くんの歌もストレートに刺さるけど、坂本くんの歌唱力はビリビリ痺れるくらいだし、長野くんのハスキーかつ甘めの声も音をはずすことなく安定している感じもしたし、何よりそんな3人のハーモニー、一生聴いていたい~~~
不惑もTheCoversともCDとも違うアレンジ。歌詞ぴったりすぎるだろ(というかこれはこの曲ベースのストーリーなのかな?)
結論
トニセンが好きです。
やっぱりやっぱりもう一回観たい。
戸惑いの惑星、もう一回観たい脳内リピートが止まらない!大阪当日券出るだろうか(´・ω・`)
— かわゆー (@kwy_55) 2017年1月31日
大阪当日券も、DVD化もぜひぜひぜひぜひお願いしたい。
新幹線の時間があったから、ストーリー終わってダリアが流れるカーテンコール見れなかった上にアンケートも何も書けなかった後悔。
だから次は欲を言えば正面から、最後までしっかり観たい。
※しかも新幹線間に合わなかったし。
本当に本当に本当に観られて良かった!!!!!